安藤忠雄氏提案 中之島児童図書館 について 8件の返信 Tweet Pocket (左図 2017.9.19 「産経フォト」より) 2017年9月19日、安藤忠雄氏提案の中之島児童図書館構想が報道されました。 日経新聞は、こちら 産経WESTは、こちら 毎日新聞は、こちら 朝日新聞は、こちら この件に関しまして、みなさまのご意見をコメント欄でお知らせください。 **参考記事** ●2008年に橋下知事が閉館した”大阪府立国際児童文学館”については、こちら ●2012年の橋下市長の大阪府立中之島図書館「廃止」をめぐる発言については、こちら
精華小校舎愛好会 2017年10月6日 3:28 PM ・市民の寄付で建設したものを大阪市に寄贈することについて。 大大阪時代、現在の中央区にある多くの小学校校舎は地元の寄付金で、その時代に出来る最高の建物を建設しました。が、その全容が残る校舎はありません。 東京・京都には、同世代の小学校校舎は現役で活躍しているものさえありますが。 大阪市に寄付しても同じ運命をたどる様に思えます。 ・2008年に橋下知事が閉館した”大阪府立国際児童文学館”・2012年の橋下市長の大阪府立中之島図書館「廃止」をめぐる発言を考えると、中之島に図書館は要らないとしてまた新築の図書館を受けいれることに疑問が隠せません。 返信 ↓
M.K. 2017年10月7日 11:09 PM 安藤忠雄先生は残念ながら本に対する理解が薄いから図書館設計は向いてないです。 司馬記念館でも、触れない見せびらかし蔵書を見事に背焼けさせて、状態を最悪にしてしまいましたからね。 返信 ↓
K.H. 2017年10月7日 11:20 PM これはヘンな話ですね。平松元大阪市長も、今回の堺市長選に併せて言及されていますが、維新という政治勢力には、何の見識もなくその場で、思いついた一般受けする政治判断だけで、行政に介入。また、行政も、安藤さんのような立ち場の建築家も、気がついたら一緒になって、「やっちゃいけん」ことを断行しているだけのように思えます。 返信 ↓
中橋 文夫 2017年10月7日 11:34 PM (環境緑化新聞 10月号 「戦うランドスケープアーキテクト気まぐれ拳文録(56)」より) 安藤忠雄氏が提案する中之島公園の児童図書館は景観と民主社会を破壊する 大阪の中之島公園は公会堂や図書館の歴史的建築景観と緑が調和した都市公園である。安藤氏が提案する児童図書館のスケッチは、大阪が誇る公会堂を背景とし、引き立て役にしている。これをみて、安藤氏は大阪の一等地に作品を残したいと直感する。 建築家なら何方でも考えることだ。しかも7代目大阪市長関一氏が範を示された寄付を真似している。ノーベル賞受賞者、大阪市長の賛同を得、大阪の新たな美談をつくった。マスコミも揃って賞賛の記事を書いた。このように書けば安藤氏の児童図書館事業は諸手を挙げて歓迎されるように見えるが矛盾もある。見てみよう 中之島のレンガ、花崗岩などの歴史的建築が集積するところに、コンクリート打ち放しの壁とガラスの大きな開口部、そこに丸屋根が乗る建物が景観的に調和するのか。近年、世界遺産に登録されるのは富岡製糸場のような歴史建築だ。中之島公園はその可能性を秘めていたが、こうしたコンクリートとガラスの殺伐とした建物が建つと、その権利は失効する。やはり上品な歴史空間に異質な空間を挿入するのは危険行為と言わざるを得ない。 かつて安藤氏は瀬戸内海の直島に地中美術館を設計した。国定公園の風致景観を損なわないためである。また中之島公会堂の地下にアーバンエッグを提案した。歴史建築景観保全のためである。中之島公園に建てたいのならば、そのようにすべきである。地上はそれこそ、本の森にしたらどうか。中之島公園には花と緑のオアシスが似合う。 次に言えることは、大阪の一等地になぜ、安藤氏が設計されるのか、よくわからない。世界的建築家の名声を得たのに、まだ桧舞台に立ちたいのか。お年頃を考えると、業界の世話役に徹するのが妥当ではないか。建築を学ぶ学生、若き建築家による公開コンペを行い、次世代の建築家を育て、設計を担わせるべきではないか。 こうしたデザインや事業手法について、大阪市民の皆さんはどのように受け止めているのか。見かけは「良いのでは」と思われがちだが、限られた人の密室政治により公共景観を乱す事業を簡単に決めてはならない。大阪市は、パブリックコメント位は行うべきだ。 公園の活性化のもと都市公園法が改められ、建蔽率が緩和された。建物が建てやすくなったが、容認すると公園は建物が乱立し、公園の主役の緑は脇役に追いやられる。過密地域にこそ空地が必要なのである。建築家は公園を空き地とみなしがちだが、それは間違いである。セントラルパークは年間3000万人を呼び、周辺に経済効果をもたらし、災害時には避難地、災害救援の拠点になることを建築家はご存知か。 児童図書館事業は新梅田シティの緑化壁裁判と酷似している。オーナーが「大手ハウスメーカ」、児童図書館の助っ人は「ノーベル賞学者と大阪市長」、キーワードが緑化壁では「大阪の夢」、児童図書館では「子ども」と共通項が多い。造園家が忘れてならないのは、緑化壁は裁判所より著作権違反が指摘されたことだ。安藤氏はこれに懲りず、己の野望を果たすために、今度は大阪市が誇る歴史景観の破壊に触手を伸ばして来たのである。 造園家・公立鳥取環境大学環境学部教授 返信 ↓
・市民の寄付で建設したものを大阪市に寄贈することについて。
大大阪時代、現在の中央区にある多くの小学校校舎は地元の寄付金で、その時代に出来る最高の建物を建設しました。が、その全容が残る校舎はありません。
東京・京都には、同世代の小学校校舎は現役で活躍しているものさえありますが。
大阪市に寄付しても同じ運命をたどる様に思えます。
・2008年に橋下知事が閉館した”大阪府立国際児童文学館”・2012年の橋下市長の大阪府立中之島図書館「廃止」をめぐる発言を考えると、中之島に図書館は要らないとしてまた新築の図書館を受けいれることに疑問が隠せません。
大阪近代文学館は必要だと思います。それにつけても精華小学校は勿体なかった。
安藤忠雄先生は残念ながら本に対する理解が薄いから図書館設計は向いてないです。
司馬記念館でも、触れない見せびらかし蔵書を見事に背焼けさせて、状態を最悪にしてしまいましたからね。
中之島に安藤さんは似合わないでしょう。噴水で我慢してくれたら良いのにね〜
これはヘンな話ですね。平松元大阪市長も、今回の堺市長選に併せて言及されていますが、維新という政治勢力には、何の見識もなくその場で、思いついた一般受けする政治判断だけで、行政に介入。また、行政も、安藤さんのような立ち場の建築家も、気がついたら一緒になって、「やっちゃいけん」ことを断行しているだけのように思えます。
中之島図書館の活用 を提案するべきですね。
変‼️児童図書閉めておいてなんで新たに作るの???中之島の景観も損なわれるやん‼️在るもの大切にして活用すれば良いのに訳わからん❓❓❓
(環境緑化新聞 10月号 「戦うランドスケープアーキテクト気まぐれ拳文録(56)」より)
安藤忠雄氏が提案する中之島公園の児童図書館は景観と民主社会を破壊する
大阪の中之島公園は公会堂や図書館の歴史的建築景観と緑が調和した都市公園である。安藤氏が提案する児童図書館のスケッチは、大阪が誇る公会堂を背景とし、引き立て役にしている。これをみて、安藤氏は大阪の一等地に作品を残したいと直感する。
建築家なら何方でも考えることだ。しかも7代目大阪市長関一氏が範を示された寄付を真似している。ノーベル賞受賞者、大阪市長の賛同を得、大阪の新たな美談をつくった。マスコミも揃って賞賛の記事を書いた。このように書けば安藤氏の児童図書館事業は諸手を挙げて歓迎されるように見えるが矛盾もある。見てみよう
中之島のレンガ、花崗岩などの歴史的建築が集積するところに、コンクリート打ち放しの壁とガラスの大きな開口部、そこに丸屋根が乗る建物が景観的に調和するのか。近年、世界遺産に登録されるのは富岡製糸場のような歴史建築だ。中之島公園はその可能性を秘めていたが、こうしたコンクリートとガラスの殺伐とした建物が建つと、その権利は失効する。やはり上品な歴史空間に異質な空間を挿入するのは危険行為と言わざるを得ない。
かつて安藤氏は瀬戸内海の直島に地中美術館を設計した。国定公園の風致景観を損なわないためである。また中之島公会堂の地下にアーバンエッグを提案した。歴史建築景観保全のためである。中之島公園に建てたいのならば、そのようにすべきである。地上はそれこそ、本の森にしたらどうか。中之島公園には花と緑のオアシスが似合う。
次に言えることは、大阪の一等地になぜ、安藤氏が設計されるのか、よくわからない。世界的建築家の名声を得たのに、まだ桧舞台に立ちたいのか。お年頃を考えると、業界の世話役に徹するのが妥当ではないか。建築を学ぶ学生、若き建築家による公開コンペを行い、次世代の建築家を育て、設計を担わせるべきではないか。
こうしたデザインや事業手法について、大阪市民の皆さんはどのように受け止めているのか。見かけは「良いのでは」と思われがちだが、限られた人の密室政治により公共景観を乱す事業を簡単に決めてはならない。大阪市は、パブリックコメント位は行うべきだ。
公園の活性化のもと都市公園法が改められ、建蔽率が緩和された。建物が建てやすくなったが、容認すると公園は建物が乱立し、公園の主役の緑は脇役に追いやられる。過密地域にこそ空地が必要なのである。建築家は公園を空き地とみなしがちだが、それは間違いである。セントラルパークは年間3000万人を呼び、周辺に経済効果をもたらし、災害時には避難地、災害救援の拠点になることを建築家はご存知か。
児童図書館事業は新梅田シティの緑化壁裁判と酷似している。オーナーが「大手ハウスメーカ」、児童図書館の助っ人は「ノーベル賞学者と大阪市長」、キーワードが緑化壁では「大阪の夢」、児童図書館では「子ども」と共通項が多い。造園家が忘れてならないのは、緑化壁は裁判所より著作権違反が指摘されたことだ。安藤氏はこれに懲りず、己の野望を果たすために、今度は大阪市が誇る歴史景観の破壊に触手を伸ばして来たのである。
造園家・公立鳥取環境大学環境学部教授